染食還とは

CONCEPT

染色を通して地球に還す。

日々の暮らしから廃棄される食品残渣。
事業所から廃棄される産業廃棄物。
それらを染料として活用し、地球に還す取り組みを続けています。

色素の抽出後に生まれるプロダクト。

染食還からリリースされる商品達は、元は捨てられるだけの廃棄物達。
私たちが改めてその価値に目を向ける事で無価値だったものに価値を見出す生産活動を続けてます。

キノコ栽培のこと

珈琲・チャフ・麦芽粕といった色素を抽出した後の粕がキノコ栽培の培土として再利用出来る事を知った私たちが
改めてキノコの大きな可能性に出会いました。
建材、染料、マッシュルームレザーなど幅広い分野での利用に期待が持てるキノコの世界観に魅せられた私たちの研究は日々続いてます。

バイオコークスのこと

キノコを採集した後の廃菌床は造園業者に持ち込み人工の薪となるバイオコークスを生産しています。
ゴミ~食料、食料~燃料。の流れから最期は灰となって地球に循環していきます。
バイオコークスの魅力は天然資源だけで製造される環境に負荷をかけない固形燃料としての特徴を持っていますが、
私たちが染料として回収する材料によって仕上がる「色艶」燃焼時の「香り」など燃料としての機能以外にも魅力が詰まっています。

Back Story

3代続く「クリーニング店」から「染工場」に変革を遂げた東大阪の町工場の想い。

染食還を展開する株式会社福井プレスは、親子3代続いているクリーニング店から染工場として変革を遂げた会社です。
使用する設備を染工場の業務に転用出来ないか模索するところからスタートした事業は他に類を見ない珍しいサービスとして認知される様になりました。

地域社会に必要とされる染工場になりたい

繊維業界に属する染工場は石油業界に継ぐ2番目の環境汚染産業と見られ、従来の生産活動を続けて行く事に疑問を感じました。
私たちのポジションでこれからの社会に必要とされるスタイルは無いだろうか・・そんな考えから導き出した答えが「染食還」としての活動でした。

ブランド名の由来

染める 食べる 循環する
食品残渣から染色に利用し、自社から産業廃棄物を出さないで資源として循環させ地球に還す。そんな意味を込めました。

  • ・珈琲豆、チャフ、クラフトビールの麦芽粕
  • ・フラワーショップの花びら、飲食店のアボガドの皮なども
  • ・入手された資源を染料として活用する
  • ・染食還アイテムの生産
  • ・色素を抽出した後、きのこ栽培の培土に利用
  • ・菌床以外にも建材、染料キノコも開発
  • ・収穫の終えた菌床やキノコ生産に適さない資源からバイオコークスと呼ばれる人工の薪を製造
  • ・ゼロエミッションエネルギー開発
  • ・薪ストーブで暖房、調理など
  • ・ピザ窯で利用
  • ・アウトドアのバーベキュー、焚火
  • ・燃焼したバイオコークスは灰になり土に還ります
  • ・地域事業者との連携で持続可能な生産活動

持続可能な生産サイクル(SDGs)で
作られるプロダクト一覧

珈琲染めTシャツ

  • ・入手された資源を染料として活用する
  • ・染食還アイテムの生産

珈琲染めエコバッグ

レジ袋有料化に伴い、活躍の機会が格段に上がったエコバッグ。抗ウィルス加工も施し、時代に則したアイテム。

蜜蝋ラップ

珈琲染めを施した生地に天然油脂の蜜蝋をコーティングした布ラップ。
繰り返し使用可能。使い捨てされない環境に配慮したアイテム。

きのこ栽培キット

染料として再利用された珈琲カスを培土とし菌床をつくる。小スペースの都市部でも、生産可能な農産物を生産し、世界的な食糧問題解消に向けた提案となる製品。

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デザイナー紹介

佐藤晶子

武蔵野美術大学卒業 在学中から衣装制作の仕事をはじめる。
衣装を通じて布の素材自体に着目し、奈良のつちや織物所に師事、織りと染めを学ぶ。
その後、福井プレスに入社し工業染色の世界に触れる。
染める、生きる、還元するをテーマにした「染食還」のデザイナーに就任。
原始的な手法の制作スタイル。

飯島 凛

武蔵野美術大学卒業。 映画の小道具・舞台デザインなど在学時から空間を意識した制作に取り組む。
卒業後は物販店に勤務し、商品ディスプレイや地場産業である蚊帳に着目する。
それからは暮らしに寄り添ったものづくりを意識し、糸紡ぎや染織を通して物販や内装など
幅広くデザインに携わる。 ものを作ることだけでなく、
その背景や空間を意識したものづくりを目指しています。
私達とともに”ある”そんな取り組みを行いたいと考えております。